「美紀、最近暗い。」


雪斗はお綺麗な顔を心配そうに歪めてる。


ちょっとびっくりした。

笑顔には自信があるのにな。


「そぉ?普通だと思うんだけどなぁ〜。」


「普通じゃねーよ。」


ヘラヘラ笑う私の言葉を否定するのは奏くん。


こっ怖いです。

目が怖いですよ、奏くん。


「お前、夜遅く家を出てるだろ?」


奏くんの鋭い目。

私の心が全て読まれてそうで怖い。


「私、23時には寝てた.....」


「嘘はよくないって僕に前言ったよね?」


今度は翔汰くん。

いつもの可愛い笑顔じゃない。


嫌だ。

こんな汚い私の心を読まないで。