「何してるの?」


夜の繁華街を歩く俺の後ろから俺に話かける声が聞こえる。


「君、中学生でしょ?」


振り向くとそこにいたのは優しそうな綺麗な女性。


「こんなところに居てはダメよ。」


優しそうな女性は心配そうに俺を見つめている。


居たらダメとかの問題じゃねーんだよ。

俺は...


「金が欲しいんだよ。」


家族を助けたいんだ。


この頃になると怒鳴り声の理由もちゃんとわかってた。


お父さんがお父さんの友達の借金を肩代わりしたんだ。


だから金が必要なんだ。

じゃないとみんなを守れない。