「おはよう、奏くん。」


「.....はよ。」


バッチリ目が覚めている感じの奏くんは私に素っ気なく挨拶すると席に着く。


そして用意してた朝ごはんをもぐもぐ......って!!


「こらっ!!奏くん!!ニンジン食べなさ〜い!!」


私が愛情込めて作ったポテトサラダのニンジンをお皿の端に避けている奏くん。


奏くんって本当に野菜が嫌いだよね。

グリンピース、ニンジン、ピーマン.....


「...うっせーな。」


ギロッ


いやん。

奏くんに睨まれてる。


だがめげてはダメよ!!

奏くんの健康のために!!


「ニッ.....」


「そんなに食べてもらいたいなら食べさせろ。」


「へ?」


奏くんは意地悪く笑って私を見つめてる。


こっ.....


「国民的アイドルが何を言ってんだぁ!!?」


自分でもびっくりした。

自分でもびっくりするほど大きな声で叫ぶ私。