施設に預けられて半年。


「こんにちは。」


僕の目の前で微笑む綺麗な女性。


「一緒に行こう。」


女性はそう言うと僕に背を向けて歩き出す。


その姿があのときのお母さんとよく似ていて。

動けない僕の足。


そんな僕に女性は振り向きこう言った。


「おいで。」


と。