あれから雪斗くんになんでお母さんにあんな態度をとったのかと聞き出そうとしたのだが、聞き出せず。

雪斗くんのことを考えてたら寝れなくて旅館の廊下をふらふらしている私。


旅館は廊下も明るいからいい。

暗い場所は嫌いだ。


そんな時だった。


「.....っ。」


雪斗くんが泣いてるのを見たのは。


大きなソファーに腰かけて一人静かに泣く雪斗くん。


「雪斗くん。」


私は雪斗くんに声をかける。


「美紀....。」


雪斗くんは泣いている顔をあげ、手招きで私を誘う。