「愛されてるじゃん。ちゃんと見てくれてたじゃん。」


小さな奏くんの変化も見逃さずに書いてある。

心配してたり、喜んでたり。


「奏くんの親はただ不器用なだけだったんだよ。」


「あぁ。」


こんな愛情知らない。

私は知らない。


嬉しくて泣いているのか、寂しく泣いているのか。

もうわかんない。


だけど止まらない。


「.....。」


奏くんは何も言わない。


これが奏くんの優しさ。


幸せだね、奏くん。