倉庫の中はほの暗く、埃が舞って空気も少し汚い・・・。 椿が少し咳き込むと、緑涼は心配そうに頭に巻いていた手ぬぐいを外し・・・ 「少し汗臭いかも知れねぇけど、口に巻いとくか?」 といいながら椿に手ぬぐいを渡す。椿はそれを口に当て、口を覆うように括り付ける。 「大丈夫か?」 「うん、ありがとう。」 「よし、じゃ中のもん出していくべ!」 「は~い!」 まずは、緑涼と椿で中の物を手分けして外に搬出することになった。