椿達は、ホテルを出ると繁華街のほうへ・・・
蓮流を心配しながら一緒に歩く椿。そんな彼らにくっついて一緒になって歩く火燐と風燕。その姿を後ろからそっと見つめる緑涼と禮漸。

「みんな元気だな・・・(笑)」
「んだ。多分、店に着いたらもっと元気になるだろうな(笑)」
「そうっすね(笑)」


そんな会話をしながら・・・


ホテルから歩いて20分。

レストランが、アットホームな雰囲気を漂わせながら佇んでいる。火燐が勢いよくドアを開けると、店員が確認しにやってきた。


「あの、予約していた春河です。」


後ろから、緑涼が店員にそう話すと奥の個室に案内される。メニューを見るとたくさんの創作料理が「前菜」だったり「メイン」だったりに分けられて掲載されている。


「俺、これ!!」


風燕のその言葉から、春河家の晩御飯が始まった。