空港に行くまでのバスの中。

まだ眠い火燐は、椿に寄りかかるように眠ってしまった。椿もつられるように眠ってしまう。


「かわいいなぁ~。」


前に座っていた緑涼は、後ろの席の彼らを見てニヤニヤ。
その姿を見るなり・・・


ガシャ!

ガシャ!


禮漸は、寝ている椿と火燐をデジカメで撮影。
椿の後ろの席に座っていた風燕はニヤニヤした緑涼を隠し撮り。

「なしたべ?」
「なんか撮りたくって(笑)」

風燕の隠し撮りにまったく気づいていない緑涼。風燕は蓮流とその写真を見てクスクス隠れて笑い出す。それにもまったく気づかない鈍感な緑涼の興味は・・・。

「っていうかそのカメラどしたべ?」
「この旅行のためにネットで買いました(笑)」



禮漸のデジカメだった・・・。