「俺・・・父親失格だな、美佐子。」


眠った椿の額をそっと撫でながら、正嗣はそうつぶやく。
そして、むくりと立ち上がると棺の中の美佐子を覗き込んだ。




「美佐子・・・ごめん。でも、また俺と夫婦になってくれないか。」




「今度は絶対につらい思いをさせたりしないから・・・。」



そういうと、正嗣は美佐子の冷たい唇にキスをした。


また、生まれ変わっても再会できるようにと願って・・・