「お前らうるせぇ……体育館の入口まで、声聞こえてたぞ」



藤くんは振り向きもせず、ボソッと呟いた。



それを聞いて凛が身を乗りだしてくる。



「藤!さっき、この子と友達になったの。葉月優花さん。すっごくピュアで、かわいーの!」



ちょっ……あたしの紹介はいいってば!



てっきり興味なさそうに顔を背けるかと思って、慌てて藤くんの方を見ると、



フッと鼻で笑われた。







うわっ……。