夕方の5時を過ぎ、辺りは段々と薄暗くなってきた。


あと少ししたら日が暮れて、真っ暗になっちゃうから、藤くんを探すなら今のうちかも。



生徒会の役員や、クラスの代表の生徒たちがキャンプファイヤーの準備をする周りで、



他の生徒たちは、その辺に座って話してたり、はしゃいでたりと色々。



そんな中、あたしたちは藤くんの姿を見つけた。








……ウソッ、藤くんが女の子とふたりで歩いてる!?


視線の先には、いつものようにクールな表情で歩いている藤くんと、



その横を歩く、女の子。



その姿を見たあたしの胸は、わしづかみされたかのように、ギュッと痛んだ。