キャンプ場の入口に駐車場があって、生徒たちが近寄らないような場所を選んで呼びだした。



あたしがそこに向かってる途中、女の子たちに囲まれてる一群を発見。



「離せって……用事あるんだって」



イヤそうに顔をしかめてるのは……。



あっ、翔くんだ!



見つからないようにしなくちゃ!



あたしは思わず、すぐ近くにあった自販機の陰に隠れた。








「翔くん、どこ行くの? あたしたちも、着いていく!」



中等部の女の子なのか、両脇から翔くんをガッチリ掴んで離そうとしない。