イケメン男子に囲まれて~モテ期がきた!?

だったらあたしも、強がるしかない。



「あたし……全然平気です。頂上まであと少しか~、楽しいな」



「じゃあ、また。仕事があるからね」



白丸先輩はそう言うと、次々とやってくる生徒にチェックポイントのハンコをポンポンと押してあげていた。







「……強がっちゃって。白丸先輩に一緒に上ってもらえばいーじゃん」



白丸先輩たちがいる場所から少し離れたとき、凛があたしの腰を肘で突っついた。



「だって……涼風先輩と比べられたくない……」



「うん……それはわかるな。じゃあ、あと少し。頑張ろ!」



凛があたしの背中を押してくれて、しばらくそのまま坂道を上っていた。