イケメン男子に囲まれて~モテ期がきた!?

タクトくんは面白がって、あたしの体を引きよせようとしてくる。



そんなあたしはさておき、目の前でバトルが勃発していた。



「お前なー、高等部に勝手に入ってくんなよ。見てわかんねぇ? 葉月、完全にイヤがってるから」



藤くんが翔くんに挑発的な目を向けてる。










「うっせーよ。テメーこそ、なんなんだ? 葉月とかって馴れ馴れしく呼びやがって」



あっ、翔くん……あたしの名字を、まだ名前だと思いこんでるんだ!?



今さら訂正できない雰囲気……。



「馴れ馴れしいって……じゃあ他になんて呼ぶんだよ。意味わかんねぇ」



藤くん、ごもっともです。



そこはあたしが翔くんに訂正してなかったのが、悪いよね。