凛……藤くんが好きなのは、凛なのに。
これじゃ藤くんも報われないよね……。
あたしが苦笑いしながら、ふたりのやり取りを見ていると。
「葉月~っ! 夏休み中、めちゃくちゃ寂しかった。俺の寂しさ、穴埋めして」
教室の外から大きな声が聞こえたかと思うと、翔くんが教室の中に駆けこんできた。
うわあぁぁ!
「助けてーっ!」
あたしは咄嗟に、側にいたタクトくんの陰に隠れた。
そしたらタクトくんが、あたしの頭をナデナデしてくれる。
「葉月ちゃんは、イイ子だね。俺が守ってあげよっか。でもその前に膝マクラ…して?」
えぇっ、なんでー!?
これじゃ藤くんも報われないよね……。
あたしが苦笑いしながら、ふたりのやり取りを見ていると。
「葉月~っ! 夏休み中、めちゃくちゃ寂しかった。俺の寂しさ、穴埋めして」
教室の外から大きな声が聞こえたかと思うと、翔くんが教室の中に駆けこんできた。
うわあぁぁ!
「助けてーっ!」
あたしは咄嗟に、側にいたタクトくんの陰に隠れた。
そしたらタクトくんが、あたしの頭をナデナデしてくれる。
「葉月ちゃんは、イイ子だね。俺が守ってあげよっか。でもその前に膝マクラ…して?」
えぇっ、なんでー!?


