イケメン男子に囲まれて~モテ期がきた!?

「ううん。大丈夫……藤くんのおかげで、助かっちゃった」



「だな。俺がいなきゃ、バスが急停車したとき、確実に窓に激突してたよな?」



「なっ……なわけ、ナイし!!」



「ハハッ。入学式んときだって、危なかったろ。俺が席替わってなかったら、いつか窓に激突してた」



「もー! しないってば。そういえば、どうしてあのとき……席替わってくれたの?








確か、あたしに『見んなよ』って言ってきたよね」



いつもはバスを降りた途端にサッサと行ってしまう藤くんだけど、今日は一緒に学校への道を歩いてくれていた。



あたしはそのことが、なんだか少し嬉しかった。