イケメン男子に囲まれて~モテ期がきた!?

そのときバスが動きだし、人の波が後ろの方から押しよせてきた。



わぁっ!



ムギュッと藤くんの胸に、あたしの体が押しつぶされそうになる。








ひゃーっ!!


接近しすぎだからっ!!



真っ赤になってるあたしをよそに、すぐ近くにいる藤くんは片手であたしを支え、片手でバスの中のパイプを掴んでる。



「……ヘーキ?」



藤くんは、心配そうにあたしの顔を覗きこんできた。



あ~っ! お願いだから、そんなに近寄らないでっ!



じゃなきゃ、あたしの心臓がもたないよ。



そういう意味では、全然平気じゃない。