「ブッ……バカにしてんの? これでも俺も一応オトコだから。お前のひとりやふたりぐらい、余裕で支えられる」



屈託なく笑う、笑顔の藤くんに、思わずキュン!



あ~、ダメ……。



なんでこの人ってば、いつも不意打ちであたしをキュンキュンさせるんだろう……。



「……じゃあ、頼りにしてるね」



「任せとけ」








藤くん……優しいな。



背中にあてられた手に、少なからずドキドキ……。



バスの混み具合からしても、体は少しずつ密着してくる。



藤くん……あたしとくっついて、イヤじゃないのかな。