イケメン男子に囲まれて~モテ期がきた!?

「夏休み……他に予定、あるんだろ?」


「……えっ!?」


藤くんはあたしから目を逸らしたまま、聞いてくる。


予定……別に、なにもないよ?



「カレシいるんだし、忙しいんじゃねーの?」


白丸先輩とは、相変わらず図書館デートの日々で、


特にこれといって、外でデートしたこともなければ、夏休みの約束さえない。


「ううん、それは全然」



「ふーん……ま、凛は、自分がいいと思うことは、他人も喜ぶことだって、とんでもない勘違いしてるヤツだから。


ああいうときは、ハッキリ断ってもいーんだぜ」


「藤くん……あのね、あたし誘ってもらって嬉しかったんだ。

だけどすごく仲がいいみたいだし、みんなに溶けこめるか不安で……」