「男にキレイとか言うなって。全然嬉しくねーし」



「ごっ、ゴメン……」



謝ってみたものの、藤くんは別に怒ってる風じゃなさそう。



「……ま、お前よりはキレイかもなー」



「……へっ!?」



「悪いな」



藤くんはそう言うと、含み笑いをしたまま、机に突っ伏して寝てしまった。








「ちょっ……ちょっと!?」


なんか、めちゃくちゃ納得いかないんだけど!



あたしが呼びかけても藤くんが起きあがることはなくって。



なんだか不完全燃焼のまま、午後の授業が始まった……。