「え、なんで?」



「なんで……って。翔くんのこと、好きじゃない……」



あたしがそう言うと、翔くんはかなり驚いてる。



「ええーっ!?マジかよ。そんなこと、あんの?俺、フられたことナイんだけど……」



フられたことがナイっていうのもびっくりだけど、



翔くんの、その溢れんばかりの自信にも、びっくりだよ……。









「翔くんは……あたしの、どこが好きなの?」



恥ずかしいけど、聞いてみた。



だって……昨日ほんの少し会っただけなのに、



あたしを好きになる理由が、見当たらない気がしたから……。