「大丈夫?」 「ああ、すまん。起こしちゃったな」 「ううん」 「わたし、今日・・・」 「大丈夫だ。心配するな」 「違うの。男の人が、お母さんを知ってるって」 「ああ、」 「お父さんがお医・・・」 「わかってるって」 「お医者さんだって・・」 「だから、もういいんだ」 親父の声の大きさに驚いた。 「すまん、明日にしよう。今日は疲れただろう。もう、寝ろ。さあ、おやすみ」