「……寝不足になっても、知らねぇぞ?」 「……うん…」 廉はそう言って、あたしを優しく抱き締めた。 ここがバーだってことすら、頭になかった。 ただただ……こうして触れ合いたかった。 「……っ…んっ…」 壁に体を押し付けられて、いつもより熱いキスをされる。 ここは廉のマンション。 お酒の力も手伝ってか、廉もいつもより情熱的で……。 あたしは彼が愛しくて、首に腕を回した。 「……樹里、もっと舌絡めろ」 「ん、……」 ぐいっと腰を引き寄せられて、更に距離が縮まる。