「廉は出会った頃から、あたしのこと助手席に乗せてくれたよね」




「ははっ。俺はあの時からお前のことが気になって仕方がなかったけどな」




廉のそんな些細な言葉に、胸がきゅんとなる。




あたしも……ずっと廉を想ってた。




「あの時……廉に出会えて良かった。あたし、今凄く幸せなの」




「あぁ、俺もだ。樹里……俺の彼女になってくれて、ありがとうな」




廉は優しい声でそう言った。




その言葉に、泣きそうになってしまう。




「そんなの……あたしだって一緒よ」




ありがとう、廉。




あたしのこと、こんなに大事にしてくれて。




今夜は…本気で酔えそうな気がした。