†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ


特殊部隊員とは思えないほどの華奢な体。




いつもは強い彼女でも、こうしている間はただの女になる。




「樹里……」




「れ、んっ……」




俺達は熱くキスを交わす。




お前だけを愛してるということを、キスで伝える。




どうやら樹里は自覚がないみたいだ。




自分がどれだけいい女なのか。




どれだけ俺を惑わせるのか。




「ん…もう、行かなきゃ……」




熱く重なり合っていた唇を、彼女が止める。




「……もう少し」




「ダメ。仕事、遅れちゃうよ…?」




俺はたまらず彼女を抱き締めた。




細いのに、柔らかい体。




彼女が女である印だ。




「今夜……俺の部屋に来い」




「え、でも……昨日の夜、行ったばっかりだよ?」




そんなことを気にする樹里が可愛くて仕方ない。