廉の階級はあたしが目指している警部補。 しまいには廉まで「俺も警部目指そうかな」なんて言い出すし。 そしてあの日から付きっきりで勉強を教えてもらっているのだ。 「ほら、また違ってる。この文の意味はこうじゃないって言ったハズだろ?」 「えっ……でも…」 「この法律はこの文には関係ない。この法律はこっちの文だ」 廉はトントンと問題集を叩く。 ……ていうか、廉って頭良いんだ。 廉ってあんまり昇任試験とか興味なさそうだったんだけど……意外に分かるんだ。