部屋に入るなり、廉が後ろから抱き締めてきた。 「れ、ん……ベッド、行こう…?」 「……そうしてぇけど…」 廉は小さく呟くと、あたしのうなじをつっと舌でなぞった。 「んっ……」 優美な感覚に思わず声が漏れる。 「悪い、樹里……我慢できねぇ…」 廉は低くそう言うと、あたしを玄関先のフローリングに押し倒した。 「やっ……廉、ダメ……こんな所で、」 「悪い。二回目はベッド連れてく……」 廉はそれだけ言って、あたしを求め始めた。