「もう俺もいい年だしさ。そろそろ潮時かなって思ってたりもしてたんだよな」




「い、いい年って……岡田くん、あたしと同い年だよ?」




「はは。そーだったな」




岡田くん…絶対に何か隠してるよね。




どうしてあたしに言ってくれないの…?




「岡田くん、あたし…」




「……っ…」




その時。




岡田くんがいきなり顔を歪めた。




「お、岡田くん?どうし……」




「悪い…隊長が来たら、もう少し、したら……戻るって、言っておいて…くれないか?」




「う、うん…」




岡田くんは立ち上がると、足早にオフィスを出ていってしまった。