†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ


「廉、大好き」




「……誘ってるのか?」




あたしはギュッと彼の胸に抱きつく。




「うん。誘ってる……」




こんな恥ずかしいこと、廉の前でしか言えない……。




「……おいで」




廉はあたしの体を軽々と抱き上げ、ソファに運んだ。




「廉…こんな格好、恥ずかしい……」




「大丈夫だ。可愛いよ、樹里」




廉がソファに座り、あたしは彼を跨ぐように向かい合わせに座らされる。




「ん……、」




「樹里 」




廉はあたしの額に優しくキスを落とし、ニットワンピの中に手を入れた。




「れ、ん……」




ブラの上から胸を揉みしだかれて、意思とは無関係なく、甘い声が漏れてしまう。




「んっ……廉…あ、の…」




「ん?」




廉は手を止め、あたしを見た。




「明るいの、恥ずかしい……」




「あぁ、分かった」




廉はあたしを抱っこしたまま、電気を消した。




あたしが嫌がることは、一切しない彼。




廉はあたしを優しく見つめ、濃厚なキスをしてきた。