「「終わった〜!」」
そんなこんながあったけど、無事テストの直しが終わった。
もう5時すぎだけど…。
「さて、これ出して帰ろ…」
…あれ?
待てよ…。
今ここには二人しかいない。
しかも幼なじみ。
ってことは…これ一緒に帰るパターンじゃない?
「……」
「柑奈?
どうした?」
「いや、どうも…」
えぇ、ちょっと待ってよ!
一緒に帰るって…。
今でもすごいドキドキするのに、一緒になんて帰れるの!?
…いや、大丈夫。
今の状況と、帰る時の状況は似たようなもんじゃないか。
うん、きっと大丈夫さ…。
「…それにしても、柑奈から目が離せなくなるな」
「え…?」
何…突然…。
「お前見てると、心配で心配でしかたがないよ」
ハハっと肘をついて笑う拓海。
心配って…。
目が離せないって…。
何それ…。
そんな言葉言われたら、私期待しちゃうよ?
してもいいの…?