「試合始めるのは良いけど、土方さんの視線が怖いんですけど」 私は審判の所にいる沖田さんに小声で訴えた。 さっきの沖田さんの豊玉発言で一気に機嫌が悪くなった土方さんは鬼のような形相でこちらを見ている。 その姿はまさしく、鬼の副長の名に相応しかった。 「まあ、気にしないでやりましょう」 いや、気にするから! あの人の視線、マジ怖いから! 何か、沖田さんに何言っても無駄な気がして来た。 私は若干苛立ちながら、平助という青年と向き合う。