「…うぅん」 目を覚ました私の鼻を消毒液の匂いが突いた。 「舞咲!」 目の前にはお父さんとお母さん、岬がいた。 「舞咲、分かるか?お父さんだぞ!」 「うん、分かるよ…」 私がちゃんと答えたことを安心すると、お母さんは枕元のナースコールのボタンを押した。 ナースコールがあるということは現代の病院…。