顔を上げると、狂ったような笑みを浮かべる男子が居た。 コイツは…、昼間に告白を断った奴…? 「舞咲ッ!舞咲ッ!!」」 岬が私の身体を揺する。 私はそれに答えようとしたけど、指一本も動かせない。 岬以外にも顧問や野次馬達の声がした。 「桜井さんは俺のモノだ…」 ふと私を刺した男子の声がした。 また…、このパターンかよ…。 何で、男子って奴はこうなんだよ…。 「くそったれが…」 私の意識はそこで途切れた。