友達に何度も心配されながらも「大丈夫!」と振り切って 講義が終わるとすぐに彼の家に向かった。 きっと、彼は遅くまで仕事だろうから 今日は何時間だって待ってるつもり。 今日じゃないとこの決意が冷めて さよならを言えなくなってしまうから。 「はぁ……」 ため息を一度吐いてあたしはいないだろうけど、ドアチャイムをゆっくり押してみた。 すると中からガンッ!とぶつかる大きな音が聞こえてきて それからびっくりして間もないうちに 今度はガチャという音がしてドアが開いた。