『トーマ指名で依頼人が来た。でも紹介カードに記名がない。すぐBOMBに来て確認しろ』 遥香と会った3日後、そんなメールが威鶴から来た。 俺指名で無記名の紹介カードっつったら……遥香しか思い当たらねぇ。 でもなんで遥香が? さっそく困ったことでもあったのか? それとも会いに──って三日前会ったばっかじゃねぇか。 遥香の思考に考えを巡らせながら支度し、BOMBへ向かった。 しかし、待っていたのは遥香じゃなかった。