その後も姉ちゃんたちは好き勝手な事を言いたいだけ言ってたけどーーー
「りっちゃん、大切なものはちゃんと掴んでなきゃ。」
「そうだよ。しっかり持ってなきゃフワッと消えちゃうんだからね。」
「りっちゃん昔、よく風船飛ばしちゃったでしょ?」
あっ……風船。
確かに俺は風船をもらう度に大喜びする癖にいつもちゃんと持っていなかったから最後には飛ばしてしまってた。
飛んでった風船が空に吸い込まれてどんどんどんどん小さくなって………。
泣いてたっけ?
なのに俺はまた新しい風船を貰ってもちゃんと持とうとしなかった。
飛んでくと悲しくなる癖に心の何処かでまた貰えば良いやって思ってた。
だけどーーー
ーーーしのぶの代わりはない。
「りっちゃん、大切なものはちゃんと掴んでなきゃ。」
「そうだよ。しっかり持ってなきゃフワッと消えちゃうんだからね。」
「りっちゃん昔、よく風船飛ばしちゃったでしょ?」
あっ……風船。
確かに俺は風船をもらう度に大喜びする癖にいつもちゃんと持っていなかったから最後には飛ばしてしまってた。
飛んでった風船が空に吸い込まれてどんどんどんどん小さくなって………。
泣いてたっけ?
なのに俺はまた新しい風船を貰ってもちゃんと持とうとしなかった。
飛んでくと悲しくなる癖に心の何処かでまた貰えば良いやって思ってた。
だけどーーー
ーーーしのぶの代わりはない。



