座敷わらしのしのぶちゃん♪

跡取りとして動き始めた俺の毎日は目まぐるしく動き出していた。


忙しい日々に追われ、少し疲れていた。


ある時、実家にいるとーーーーー










姉ちゃん達がやって来た。


ここ最近の俺を見て姉貴達なりに心配しているようだ。




「りっちゃん、本気で跡継ぐ気?」


「そうよ、何も無理する事ないのよ。」


「まだまだ若いんだし、もっともっとやりたい事やってからでも遅くないわよ。」


「姉ちゃん……。」


昔は姉ちゃんたちうるせえし、着せ替え人形状態にされてすげえ嫌な時期もあったけど、


女装させられて姉ちゃんたちに可愛いだのなんだのって褒められるの嫌じゃなかった。


その内、自分でも進んで女装するようになった。


自分でコーデ考えて着ることに喜びを感じてた。


普通なら思春期の息子が女装とかしだしたら家庭崩壊にもなりかねないけど


うちの家は割りと放任主義というか……まぁ、親はほとんど海外にいたからとやかく言われるような事はなかった。


もちろん、姉ちゃんたちも何も言わない。


それどころか、センスが良いだの何着ても似合うとか相変わらず褒めてくれた。


だからーーー


そんな家族の為にも俺はちゃんと実家の事を考えてって思ってるのに。


「いいのよ。何れは継がなきゃなんだし、今がそのタイミングなんだと思う。」


「りっちゃん………じゃあ、あの子はどうするの?」


「存在感ない癖に一度会うと妙に印象に残っちゃうあの子。」


「好きなんでしょ?あのこの事。」


姉貴………。


「うん、好きだよ。他の誰でもなく俺があいつの事、守ってやりたいって、そう思う。」


「きゃー、好きだってー。」


「りっちゃんが俺って言ったよぉー。」


「なんか男の子みたーい。」




真面目に話すの嫌になってきた………。