「しのぶ、俺が痛くないようにしてやるから。」


そう言うとリョウはしのぶの腰にクッションをあてがってやり、緊張で体が固くなるしのぶの唇に自分のそれをそっと重ねた。


一度重なったそれは意志に反して自由にしのぶの唇を堪能し始める。


誰もいない昼下がりのオフィスに二人の舌を絡める音だけが響くーーー


やがて、それにしのぶの甘いため息も加わるとリョウは


「緊張はほぐれたな。しのぶ、そろそろシてもいいよね?」


ここまできたら、この人に全てを任せようと思うとしのぶは言った。


「優しくしてくださいね。」


「いや、こう言うのは一気にシた方がいい。いくよ?」


次の瞬間、激痛がしのぶを襲った。