座敷わらしのしのぶちゃん♪

背伸びせず今の私が出来る事をちゃんとやる。


確かにいつだって、そう自分に言い聞かせてやってきた。


だけどーーーー


本当に今回もそれで出来るんだろうか?


これまではなんだかんだ言ってもみんなに助けて貰ってた。


それを私がやっていくなんて………。


正直、自信がない。


でもーーーー


この会社、社長達が築き上げてきたんだもんね。


きっとここまでにするのに沢山の時間と労力が使われているはず。


だったら………


せっかく、築き上げたものを簡単に無くしてしまう訳にいかないよね。


私は1つ大きく息を吸い込むとーーー


「解りました、社長。かなり不安はありますけど頑張ってみます。」


顔を上げ、社長の目を見て言った。


「そうか、ありがとうしのぶちゃん。由宇くんもアルバイトとは言え、しのぶちゃんを助けてやってくれよ。頼んだよ。」


「解りました。」


と由宇くん。


「早速だけど社長になるしのぶちゃんに、これを譲ろう。さあ、今日から君が社長だ!」


と言って仰々しく差し出したのはーーー


例のbarにある隠し部屋のリモコンだった。










えっと………


絶対、要らないよね?


これ。