「えっと、こちらヨネクラさんです。ヨネクラさんと私はキャストと言って、エキストラのお仕事をしています。」


「あの~僕もあの時のお葬式に…………。」


「あっ、覚えてますよ。棺桶に入って出れなくなってた人ですよね、ネクラさん?」


そんな事あったよね……。


「あのぉ………ょねくらです。………こんな僕の事を覚えて……」



「由宇くん、あと1人紹介したい人が…もうすぐ、来ると思うんだけど。」


ヨネクラさんに被るように言う。


するとーーーー


「あ~ら、こちらが噂の新人さん?」


うわっ!


今日も素敵な出で立ちのリョウさん。


ロングニットのワンピにブーツを合わせ


肩に軽くかかる髪は緩く後ろでアップにされていた。


か、可愛い………


何、あの首の細さ。


私より長くて細いし…。


あっ、見とれてる場合じゃなかった、紹介しなきゃ。


「えっと、由宇くんこちら…」


「お、俺、実はお葬式の時にあなたに一目惚れして………そのぉ~、好きですっ。」


えっ…?


えええぇぇぇぇ~~~っ!!