あれから暫くして、アキさんが自宅で猫を飼うことになったという連絡があった。


保育園で飼うとなると猫アレルギーとかの園児もいるから配慮しての事だと言っていた。


今時の保育園って色々あるんだなぁ。


時々、お世話をしていた園児や猫に触りたいという子達だけ、園に隣接するアキさんの自宅へと行ってるんだって。


ただ、社長は最後まで俺が飼う~~


お世話するう~~って


良い年の大人が駄々こねてたけど。


一層、一緒に住めば二人で飼えるのにね。


あの二人本当にお似合いなんだけどなぁ。


「イタッ」


そんな事を考えていると、リョウさんに頭を叩かれた。


「アンタねぇ、余計な事考えてないで、ちゃんと仕事しなさいよ。この前の出張経費精算書まだ出してないでしょっ。」


事務所で仕事中の今日のリョウさんは、シンプルなカットソーにカーディガンを羽織って、ミニのショートパンツにロングブーツを合わせている。


つまりド変態女装野郎の日だ。