座敷わらしのしのぶちゃん♪

事務所に戻ると少しして、リョウさんが帰ってきた。


「早かったですね?もっとゆっくりしてきても………」


って言ったら


「アンタ、気、利かせすぎだって。それに言ったろ?今は決算前で忙しいの。」


と言いながら私の頭をポンポン叩く。










トクン…






まただ………。


相変わらず、リョウさんが触れるたび私の心臓はちゃんと反応する。


何でかは、もう解ってる………。


私、きっとリョウさんの事が…………。










「聞かないの?」


リョウさんの声にハッとする。


「えっ?」


「さっきの話。」


「気になりますけど…だからと言って無理には……。」


「別にアンタなら話しても構わないってあいつも言うと思うからーーー」


と前置きしてからリョウさんは話始めた。