一四一「磐代の浜の松の枝を引き結んで。ホントに幸運であれば、再び来て(松の枝を)見よう」有間皇子 2009.0206
・有間は孝徳天皇の息子。斉明天皇4・658年、謀叛のかどで逮捕され和歌山の白浜温泉へ移送、その時の歌。紀に「性さとくしていつわりたぶれ」と。
一四七「天空を振り仰いでみると大王のお命は長く(これからも)統治されていくことだろう」倭大后 2011.1018
・天足らしは語義的には「天に満ちている」だが天皇の場合、その語は支配を意味しないか? 天照大神とか天下治大王とかの用例から。時代的に微妙?
一四八「木幡(こはた)の上空を、お通りになるとは。目には見えても直接には逢えないんのです」倭大后(やまとのおおきさき) 2009.0209
・青旗のは木幡を導く枕詞、木幡は京都・宇治にある地名。天智の死後、挽歌として、お妃の倭大后が作った歌。挽歌は死者をいたむための歌。
一五一「こうなると以前から知っていたならば。大御船を停泊させた港に結界を結んだものを」額田王 2011.0419
・額田王が天智天皇の崩御の際に詠んだ歌。天智の死は壬申の乱の始まりでも。額田王の娘の十市皇女は大友皇子の妻。『宇治拾遺』に関連の逸話がある。一五五の反歌?
・有間は孝徳天皇の息子。斉明天皇4・658年、謀叛のかどで逮捕され和歌山の白浜温泉へ移送、その時の歌。紀に「性さとくしていつわりたぶれ」と。
一四七「天空を振り仰いでみると大王のお命は長く(これからも)統治されていくことだろう」倭大后 2011.1018
・天足らしは語義的には「天に満ちている」だが天皇の場合、その語は支配を意味しないか? 天照大神とか天下治大王とかの用例から。時代的に微妙?
一四八「木幡(こはた)の上空を、お通りになるとは。目には見えても直接には逢えないんのです」倭大后(やまとのおおきさき) 2009.0209
・青旗のは木幡を導く枕詞、木幡は京都・宇治にある地名。天智の死後、挽歌として、お妃の倭大后が作った歌。挽歌は死者をいたむための歌。
一五一「こうなると以前から知っていたならば。大御船を停泊させた港に結界を結んだものを」額田王 2011.0419
・額田王が天智天皇の崩御の際に詠んだ歌。天智の死は壬申の乱の始まりでも。額田王の娘の十市皇女は大友皇子の妻。『宇治拾遺』に関連の逸話がある。一五五の反歌?



