三八五三「石麻呂に私は意見申し上げる。夏やせにいいというものであるウナギを捕って召し上がりなさい」大伴家持 2011.0722
・万葉料理教室、今回はウナギ。三八五四の溺れるなの歌も滑稽。土用の丑の風習は平賀源内の頃に起こる。土用は四季に起こるカオス?

三八五八「この頃の私の恋力(こいりょく)を記して集めたらヒエラルキーで言ったならレベル5」 2011.0805・2011.1219
・レベルは数が増すほど上位だが位階は正一位が上。下級役人にとって五位は未到の到達点。位階は現代になじまないと考えるが叙勲は位階に対応、何章は何位。
・五位(ごい)には正と従があって、それぞれ上下に分かれる。つまり高位から正(しょう)五位上(じょう)、正五位下(げ)、従(じゅ)五位上、従五位下の4階が存在する。読みクセがきついんだよね。三位(さんみ)とか。

三八七一「角島の海峡のワカメは他人とともだと荒っぽいのだけど私とはに和海藻(ニキメ)」 2012.0309
・角島は山口県にある島、本土との間が海峡。ワカメが若女にかかっていて、ニキメは柔らかい海藻の総称。万葉料理教室「ワカメ」乾物でも塩漬けでも。

三八七四「射たシカの(傷口から垂れた血を)追った河辺のやわらかい草のように自身の若かった頃、そっと寝た(あの)子たちは」 2009.0123
・認(つな)ぐとは狩猟で血痕や足跡から獲物を追う行為。シカは恋の象徴であるのとともに貴重なタンパク源でもあった。

三八七九「熊来の酒殿で怒られる男♪ 誘い合って連れてくればよかった怒られる男♪」能登国の歌 2011.0714
・五七七五七七の旋頭歌(せどうか)の音律にわしという囃子言葉をはさむ。歌意を正確に取るより「立」「来」「まぬらる奴」の音通を鑑賞すべきでは?