二〇一三「天の川。水辺の草が秋風になびいているのを見れば、そういう季節がやってきたんだ」 2011.0704
・七夕のコラム。タナバタという読みは棚機女に由来。日本と中国の融合。

二〇四〇「彦星と織女が今夜逢おうとしている天の川の渡しに波がたつなよ、決して」 2011.0822
・七夕をタナバタと読む問題。中世には御伽草子に「七夕之由来」と「たなばた」と外題されるものがあり定着の感がある。話形自体を、たなばたと呼んだ時点で成立してない?

二〇六二「機織り機の踏み木を持っていって天の川の橋として渡しましょう君が来れるように」 2011.0704。

二一〇〇「秋の田を刈り取るための仮小屋での宿泊。におうほどに咲いた秋萩は見ていても飽きないモノだな」 2012.0111
・稲刈りで田の近くに仮小屋を建てることがあったよう。にほふは現代的な臭覚でなく視覚的な強烈な赤(丹穂)という。多忙な作業が萩を鮮明に。

二一〇三「秋風は涼しくなった。馬をそろえて、さあ野に行こう! 萩の花を見に」 2011.0901
・いち早く秋を伝えるハギ。さらっと芽子と書いてハギと読ませたとするが結構難解。萬葉歌木簡として二二〇五を紹介。ハギの良さって桜より高度だよね個人的にか?

二一五〇「秋萩の散りゆくのを見れば気が沈んで妻を求めているらしい神聖な牡鹿が鳴いているよ」 2011.1104
・鹿に関する万葉歴史館館長のコラム。当時の鹿の利用として三八八五も紹介。乞食者の属性が気になる。解説は鹿の呼称と獣肉の呼称。

二三一八「夜が寒いので、朝、戸を開いて出て見れば、庭にはまだらに神聖な雪が降っていた」 2011.1201
・師走の風物詩、雪。萬葉集の冬の歌は少ない。二三一二と一六四五、巨勢宿奈麻呂を紹介。