野趣好萬葉集(ワイルドヨロズハ)

三七「見ても飽きない、吉野川のとうとうと絶えることの無いように、また、再び見たい」柿本人麻呂 2011.0407
・持統天皇の吉野行幸には神仙思想的な呪術性を指摘する意見もあるが、解説は吉野が壬申の乱の出発点であることに注目している。「常滑」の語に注目。

三九「山も川も慕ってつかえる(現人)神であるので。わきかえる川面に舟出なさった」柿本人麻呂 2009.0105
・持統天皇が吉野へ行幸されたおりの複式長歌の反歌。

四〇「あみの浦で舟に乗っているであろう乙女らの玉裳の裾に潮が満ちているだろうか」柿本人麻呂 2011.0516
・692年の持統の伊勢行幸の際に都に残って詠んだ歌。紀の持統周辺の記載は皇子の名前なども改変の痕跡が顕著。人麻呂 = 柿本猿説ってリアルなんだけど?