九四九「梅や柳の過ぎていくのを惜しむように佐保一帯で遊んでいたことを宮中にとどろかせてしまった(ゴロゴロ)」 2011.1028
・727年正月に謹慎されていた時の長歌の反歌。萬葉時代の遊び打毬(だきゅう)についてのコラム。中大兄と鎌足の出会いで有名。

九七一「」高橋虫麻呂 2011.1202
・藤原宇合が西海道の節度使として任地におもむくときに高橋虫麻呂が作った長歌。奈良から大阪へぬける道。今でも近鉄奈良線、JR関西本線、近鉄大阪線、近鉄南大阪線とある。龍田は河川交通も。(註3)

九七七「直線越えの、この道からだと「一面のキラキラ! 難波の海」と名付けられたのだなあ」神社(かみこその)老麻呂 2011.0804
・押し照るは難波を導く枕詞、やは語調を整えるため。俺の頭の中では尾張草香が和歌を流行らせた。大阪の草香。4音の古い枕詞。

九八九「熱した大刀を鍛錬するように。雄々しい男が醸した豊かな神酒に、オレは酔ったぞ!」湯原王 2012.0224
・かどを打ち放つの意味に明確な答えはないよう。打酒も未詳。酒の醸造法とも飲酒の慣用句が打つとも。踏鞴(たたら)製鉄に関するコラム。謎の出雲。

九九二「古都の明日香も(ステキでは)あるけれど。奈良の明日香を見るのもよいことだ」大伴坂上郎女 2009.0113
・あおによしは奈良を導く枕詞。奈良の明日香はならまちの元興寺を指す。

九九七「住吉の砂浜のシジミのように。打ち明けないで隠したままでいいのか? 恋しくて通ってしまいそうだ」 2012.0210
・万葉料理教室シジミ。ぬたというのか? 酢味噌和え。今でもアオヤギやイカとワケギをぬたにする。シジミの身を食べるか? 民俗学的な興味が。