七二四「朝髪のように思いが乱れる。こんなにも、あなたが恋しく思うから夢にでてきたぢゃない」大伴坂上郎女 2011.0720
・朝髪のは乱るを導く枕詞。恋歌のように見えるが娘に贈った長歌の反歌。非恋歌とカテゴライズも。3句切れでも解釈できるダブルミーン。

七四一「夢の逢瀬は苦しいものだ。目覚めて、かき探っても手にさえ触れることができない」大伴家持 2011.0503・2011.0721・2011.1118
・大伴家持が坂上大嬢に贈った歌。昨日の夜夢であったねより僕は苦しいんだの方が気を引きやすい。NHKで見てる分には普通だが講談社の本に幻冬舎社長の文は不思議。
・『遊仙窟』と林望先生と幸田露伴と契沖。遊仙窟が萬葉集に取材されていることは現代では口伝えに近い常識的な話。萬葉集の〈読み〉の問題、時代の思考。

七四九「夢でさえ会えればいいのに、このように会えないでいるのは「恋死にしろ」という意味ですか?」大伴家持 2011.0927
・萬葉時代の夢は現代の感覚と少し違う。登場する相手の思いが含まれると考えられている。気にかけてくれていたら夢にでてくるハズ。