野趣好萬葉集(ワイルドヨロズハ)

二六七「ムササビは木末(こずえ)を探して山の猟師に会ってしまったんだ」志貴皇子 2009.0128
・あしひきのは山を導く枕詞。志貴皇子は天智天皇と越道君娘の子供。壬申の乱の後、天武の子供と同等に育てられる。光仁の即位に際して春日宮御宇天皇と追尊。

二七五「どこに私は宿をとろうか? 高島の勝野原に、この太陽が暮れてしまったら」高市黒人 2009.0203
・高市黒人は持統朝の時期の人、持統の行幸に同行。あるいは高市皇子の養育に関わった氏族の人間か? 年代的には乳兄弟? 高島は滋賀県、琵琶湖の西。

二九六「廬原(いほはら)の清見の崎の三保の浦の、ゆたかさを見たら思い煩うこともない」田口益人 2011.0614
・関連地図。真ん中が清見の崎。アンカーが庵原(静岡市清水区蒲原)。清見の南の海岸線が入り乱れた所が三保。三保の先端が三保の松原。(註2)
・庵原(いはら)、清見、三保は静岡の地名。庵原は静岡市清水区に。都から上野国を目指し庵原から清見や三保を振り返る。南へ岬が突きだし内湾の浦が見える